ロードバイクのタイヤを替えようと思い立ったのは、先日のライドの帰り道だった。
走行中に特に問題があったわけじゃない。
ただ、家に帰ってタイヤを眺めていたら、サイドウォールに細かいひび割れが出ているのに気づいてしまった。
「まだ走れるかな」と思う気持ちもあったけど、
ロングライド中にバーストしたら目も当てられない。
というわけでタイヤ交換を決意した次第である。
どのタイヤにするか、散々悩んだ
せっかく替えるなら、今より良いものにしたい。
今まで履いていたのはパナレーサーのクローザープラス25C。
不満があったわけじゃないけど、「もう少し耐パンク性と耐久性が上がれば」という欲が出てきた。
で、いろいろ調べた結果、候補に上がったのが以下の4本。
🔍 比較検討した候補
① Vittoria AGILEST DURO TLR(28〜35C)
クローザープラスと同じVittoriaシリーズからのアップグレード版。耐パンク層が2倍になり、3,500kmの耐久テストをクリアしているらしい。チューブレスレディ(TLR)対応なので、将来的にチューブレス化も視野に入れられる点が魅力。価格は1本7,000円前後。
② Michelin Pro5(28〜35C)
転がり・グリップともに評判が高く、230g前後と軽量。ロングライドからエンデューロレースまで対応できる懐の深さがある。ホイールがチューブレス対応ならTLRを選ぶとさらに快適性アップ。価格帯はAGILESTとほぼ同等。
③ Vittoria Rubino Pro(28〜32C)
グラフェン強化で前モデル比耐久性37%アップ。日常使いから長距離ツーリングまでカバーする汎用性が高く、価格は3,600円以下とコスパ最強クラス。
④ Continental GP5000(25〜28C)
転がり抵抗の低さはトップクラス。耐久性も高くレース志向のライダーに人気。ただし価格は高め。
25Cから28Cへのサイズアップも検討した。
転がり抵抗はほとんど変わらないという話で、むしろクッション性が上がるぶん長距離での疲労感が減るらしい。
理屈としては分かる。分かるのだが……。
結局、パナレーサーのクローザープラス25Cをまた買ってしまった。
(「冒険しろよ」という声が聞こえてくる気がするが、まあ聞かなかったことにしておく)
なぜ同じものを選んだのか
理由は単純で、「安心感」の一言に尽きる。
AGILEST DURO TLRは確かに魅力的だった。
特にチューブレス化を将来の選択肢に入れておきたかったので、TLR対応というのは響いた。
でも今のホイールがチューブレス対応かどうかをちゃんと確認していなかったし、
初めてのチューブレスをロングライドの直前にぶっつけ本番でやるのも怖い。
Rubino Proはコスパが高くて正直かなり迷った。
でも「試してみる」という行為自体に若干の腰の重さを感じてしまった。
慣れ親しんだタイヤの取り付けやすさ、空気の入り具合、走り出しの感触……
そういう「いつもの感覚」への安心感には、値段に換算できないものがある。
というわけで、今回は「信頼の継続」を選んだ。
次の交換タイミングまでに、別モデルのインプレをしっかり集めて、そこで初めて冒険する予定だ。
開封
何度見てもこの青いパッケージは安心感がある。
「当社ロードタイヤ売り上げNo.1」という帯の自信満々な感じも、毎回笑えるくらい清々しい。
SPEC:ZSGコンパウンド(Zero Slip Grip)+ PRベルト(Puncture Resistant Belt)+ All Contact Tread Shape。耐パンク・耐久性・転がりを両立したパナレーサーのエントリー〜ミドルレンジ定番モデル。
外したタイヤの状態を確認する
外したタイヤをよく見ると、トレッド面はまだそこそこ残っていた。
問題はサイドウォール。
細かいひび割れ(クラッキング)が全周にわたって出ていて、ゴムの経年劣化が進んでいるのがよく分かる。
走行距離でいうとそこまで多くないはずなのだけど、
保管状況や紫外線の影響でゴムは劣化していく。
ビード部はまだ問題なかったが、サイドが割れ始めたら替え時のサインだ。
クローザープラスは劣化が比較的目に見えやすいタイヤだと思う。
「そろそろかな」と気づけるのは、地味にありがたい特性だ。
ホイールの刻印を読む
タイヤを外したついでに、リムの刻印をちゃんと確認してみた。
普段は気にしていなかったが、意外と重要なことが書いてある。
RIM MARKINGS — 刻印の意味
only for double wall rims
ダブルウォールリム専用という意味。シングルウォール(中空でない安価なリム)には使用不可。
隣にOK/NOのビード断面イラストがあって、正しいフック形状のリムでないと危険なことを示している。
ロードバイク用のホイールであれば基本的にダブルウォールなので問題ないが、念のため確認しておくといい。
18.5 x 622 / 28"
リム内幅18.5mm、ERD 622mm(いわゆる700C)という規格表示。
タイヤの適合サイズを確認するときに使う数字だ。
内幅18.5mmであれば25C〜28Cあたりが推奨レンジで、クローザープラス25Cは問題なく適合する。
将来28Cにサイズアップする場合も、この内幅なら余裕を持って対応できる。
Please refer to the wheel manual and to the tyre specifications for inflation pressure information
「空気圧はホイールマニュアルとタイヤ仕様を参照してください」という意味。
リム単体に上限圧が明記されていないケースで見られる表記で、
実際にはタイヤ側面に書かれた最大空気圧が実質的な上限になる。
クローザープラス25Cなら一般的に6〜8bar(87〜116psi)程度が目安だ。
こういう刻印、今まで気にしたことがなかった。
タイヤを外す機会があったら、ちょっと眺めてみると意外と発見がある。
取り付け:やっぱり交換しやすい
取り付けにはパナレーサーのタイヤレバー(3本セット)を使っている。
もう長いこと愛用しているやつだ。
クローザープラスはビードが素直で、作業がしやすい。
最後の一節もレバーなしで入ることが多くて、「固くて入らない!」とイライラした記憶がほとんどない。
実際、3本セットのレバーのうち2本しか使わないことがほとんどだ。
- ビードの硬さがちょうどいい——硬すぎず柔らかすぎず。レバーを当てても手が痛くなる感覚がない
- 最後のビードが素直に入る——ケーシングの張りが適度で、最終セクションで詰まりにくい
- パナレーサーのレバーとの相性が◎——同メーカーなのもあってか、引っかかりが少なくスムーズに作業できる
まとめ
いろいろ調べて、結局同じものを買った。
それが今回の結論だ。
AGILEST DURO TLRもRubino Proも、次の機会に試してみたいという気持ちは本物だ。
特にAGILESTのチューブレス対応は、将来的な選択肢として頭の片隅に置いておく。
ただ今回は「タイヤを変えること」が目的ではなく、「安心してロングライドに出ること」が目的だった。
その意味では、クローザープラスへの再選は正解だったと思っている。
VERDICT
クローザープラス25Cは「コスパ・取り付けやすさ・信頼性」の三拍子がそろった実用タイヤだ。
パナレーサーの国内ロードタイヤ売り上げNo.1という事実は伊達ではない。
上位グレードに乗り換えれば走りの質が上がるのは確かだろう。
でも「今のタイヤに不満がない」のに変えるのは変えるためだけの変化でしかない。
次の交換タイミングまでに別モデルのインプレをしっかり集めて、そこで初めて冒険しようと思う。
タイヤレバーはパナレーサー一択。
3本セットを買っても使うのは2本。それでいい。
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