窓用エアコンを「逆側」に付けたら隙間が開いた話|中空ポリカ3枚重ねで解決
夏場、窓用エアコン(ウインドウエアコン)を設置すると必ず出てくるのが「窓とエアコン枠のあいだにできる縦長の隙間」問題。うちも数年ずっと、透明の幅広テープとエアパッキンで無理やり塞いでいました。
無理やりに幅広の透明テープで塞いでます。
こんな感じ・・・
見た目は悪いし、冷気は逃げるし、虫は入るし、テープの糊は劣化して樹脂サッシにこびりつく。
今年ようやくちゃんと直したのですが、調べていくうちに隙間が深くなっていた理由そのものが分かったので、そこから書きます。
今回の条件
| 窓 | 三協立山アルミ「マディオ」 STHX16511(2008年製・アルミ樹脂複合サッシ) |
|---|---|
| エアコン | KOIZUMI KAW-1901(2020年製・ウインド形冷房専用・22kg) |
| 取付位置 | 窓の左側(取説の完成図は右側の例) |
| 隙間の位置 | エアコン取付枠の縦フレームと、閉めた障子のあいだ(窓の開口高さいっぱいの縦長) |
隙間の正体は「レール1本分の見込み差」だった
小泉成器の取扱説明書を見ると、完成図は右側取り付けの例で描かれています。ただし説明書を読み進めると左右どちらにも設置できる書き方になっていて、どちらかが唯一の正解というわけではありません。
説明書は左右どちらの取り付けにも対応しています。
ではなぜ左右で条件が変わるのか。日本の引違い窓は、室内から見て右側の障子が室内側レール、左側の障子が屋外側レールを走るのが標準的な納まりだからです。
- 右側に取り付けた場合:閉めてくる障子は室内側レールを走るので、エアコン枠と近い面で当たる。隙間の奥行きが浅くて済む
- 左側に取り付けた場合:閉めてくる障子は屋外側レールを走るので、エアコン枠との間にレール1本分の見込み差(奥行き)が加わる。付属パッキンでは物理的に届かない
うちは子供部屋のレイアウトの都合で、どうしても左側でないと成立しませんでした。そのとき深く考えず付けたのですが、左側を選んだ時点で埋めるべき奥行きが一段深くなることは決まっていたわけです。数年間テープで塞いでいたのは、この見込み差でした。
失敗:中空ポリカ1枚では埋まらない
まず中空ポリカ板(4mm厚)を1枚、隙間の寸法に切って差し込みました。ところがこれが甘かった。
見込み差に加えて、引違い窓の障子には召し合わせ框の段差(突起)があります。
この窓の黒い突起が本当に邪魔でした
要はサッシの受け手側は凹形状。ポリカで受けるならそこが凹形状にならないと隙間はできるわけです。
板を切り欠いて突起を逃がす方法も考えましたが、切り欠いた部分がそのまま貫通穴になるので却下。段差は「埋める」か「かみ合わせる」しかありません。
解決策:ポリカ3枚重ね+隙間スポンジテープ
最終的にこうしました。
- 中空ポリカ板(4mm厚)を隙間の寸法に切り出す
- それを3枚重ねにして、見込み差ぶんの厚み(約12mm)を作る
- 障子に当たる面にEPDM隙間スポンジテープを貼り、残った数mmと框の段差を吸収させる
ポリカで「深さ」を出し、スポンジで「密着」を取る。この役割分担にしたら一発で決まりました。要するに、右側取り付けなら浅くて済んだはずの奥行きを、自分で作り足したということです。
中空ポリカはカッターで筋を入れて折るだけで切れるので加工は簡単。と思いましたが、長い距離をまっすぐカットするのはなかなか難しい・・・。また短辺側はポリカの中空構造を横断するので硬くて難しい。100円のカッターでは力不足のようでした。それでも時間は掛かるけど素人にやれない作業ではなかったです。
完成図。窓とクーラーの隙間がすっきりきれいになりました。
中空ポリカは600×900mmの小判で千円前後、910×1820mmの大判で2,000円前後。隙間テープが数百円。材料費は合計3,000円弱です。
付け替えるべきか、埋めるべきか
「隙間の浅い右側に付け直せばいいのでは」という話になりますが、うちは埋める方を選びました。
部屋のレイアウト上そもそも右側が使えないし、KAW-1901は22kgあり、付け替えは2人がかりで大変。そしてどちら側にしても隙間はできるのは同じで、奥行きが浅いか深いかだけの違いなので。
隙間テープを併用することでいい感じに埋まります。
サッシの下側。小さな隙間もポリカを切り出して、接着剤で固定して塞いでます。汚くてごめんなさい
サッシの上も下もそうですが、隙間がたくさんあるのでポリカを切り出して細工してます。
接着剤はセメダインのスーパーXの透明を使用しました。スーパーXは耐候性があるし、強力に接着でき、弾力を保持するので何かと便利です。ブラックが一番強いようですが、用途に合わせて今回はクリアを使用しました。
できたポリカサッシはマジックテープで固定しました
つくったポリカのサッシは置いてるだけだと、窓を閉めると動いてしまうので、ウインドクーラーの枠にマジックテープで固定しました。
これは冬場のクーラーを使わないシーズンには普通に窓が閉めれるようにした工夫で、オフシーズンは作成したポリカサッシは取り外して保管します。
ちなみにクーラーの効きが良くなったとかの実感はまだありませんが、隙間が減ったことや使った材料が中空ポリカであることから少しは効きはよくなるかもしれないです。そもそも窓用クーラーの効きには満足していたのでわからないかもです。
窓用クーラーは電気代が高いことと動作音が大きいことがネックですが、工事費がいらないのが一番の利点なのでDIYerには持ってこいですね。
忘れがちですが、補助錠は必ず付けてください
隙間を塞ぐと満足してしまうのですが、忘れてはいけないのが防犯です。
窓用エアコンを設置している間、クレセント錠は掛かりません。今回作ったポリカのサッシは気密のためのもので、防犯性能はゼロです。何もしなければ、施錠されていない窓が夏じゅう開けっぱなしという状態になります。
サッシレールに挟んで締めるタイプの補助錠が500円前後で買えます。上下2箇所。ここだけは省略しないでください。
数年間テープとエアパッキンで我慢していたものが、材料費3,000円弱と半日で片付きました。同じ悩みを抱えている方の参考になれば。










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