ホイールがキーキー鳴り出した話【ハブのグリス切れ】
ロードバイクのメンテは、できる範囲で自分でやってきた。
チェーンの洗浄と注油、バーテープ交換、クリート調整、ブレーキシューの交換。このあたりは問題ない。
でもホイールのハブだけは、一度も触ったことがなかった。分解の仕方すら知らないし、なんとなく「ここはプロの領域」と決めつけて避けてきたんですよね。
そのハブに、今回ついに手を出すことになりました。
きっかけはキーキー音
数日前、ロードバイクを掃除しようと思って、横から勢いよく水をかけた。
そのあとホイールを回してみたら、なんか変。
クイックリリースをしっかり締めると、回転が重い。というか、ほぼ止まる。
おまけに回すたびにキーキー鳴る。
調べてみると、どうやらハブのグリス切れらしい。
水をかけたのが直接の原因かと思ったけど、AIに聞いてみると、そうでもないみたい。もともとグリスが減ってたところに水が入ってトドメを刺した、というのが本当のところのようです。
水のせいというより、メンテをサボってた自分のせいですね。反省。
AIに教わりながらハブを分解
とはいえ、ハブの分解なんてやったことがない。どこをどう外せばいいのか、さっぱりわからない。
そこで今回はAIに写真を見せながら、一手ずつ教わりながら作業することにした。
「これがロックナット。反対側をハブスパナで押さえて、こっちを緩める」みたいな感じで、手元を撮っては質問して、言われた通りに手を動かしていく。
これが思いのほか心強い。一人で悩まなくて済むのはありがたいですね。

手持ちの車弄り用の工具で対応できた。
ホントは、こういうのがあるといいんでしょうね。
ところが、シャフトを抜いたところで「あれ?」となった。
出てくるはずのベアリングの玉が、ない。
ホイールをひっくり返しても、じゃらじゃら転がり出てくるものが何もないんです。
またAIに写真を送って聞いてみると、答えは「シールドベアリング式ですね」とのこと。
ベアリングがゴムシールで密封されてるタイプで、シマノのカップ&コーン式とは構造が違うらしい。道理で玉が出てこないわけだ。
このホイールはFocus Cayoに最初から付いてたFulcrum CEX7.0。エントリーグレードの完組ホイールです。
恥ずかしながら、カップ&コーンとシールドベアリングの違いも、今回初めて知りました。
シールドベアリングでも自分でグリスアップできるらしい
シールドベアリングと聞いて、最初は「これはもう丸ごと交換するしかないのかなぁ」と諦めかけた。
でもAIに重ねて聞いてみたら、そうでもないらしい。
なんと、ゴムシールを安全ピンや細いマイナスドライバーでめくって、中の古いグリスをパーツクリーナーで洗って、新しいグリスを詰め直す、という手がある。
安全ピンの先をシールの縁に差し込んで、傷つけないよう少しずつめくり上げていくらしい。必要なのは安全ピンとグリスくらい。工具代はほぼゼロ。これなら自分でもできそうです。
ただし注意点もあって、シールをこじりすぎると変形したり破れたりして防水性が落ちる。それに、ベアリングの玉や軌道面そのものが摩耗・点錆してると、いくら洗ってグリスを入れてもゴリ感や異音は消えない。そうなると結局ベアリングごと交換で、これには専用工具が必要になる。
つまりこういうことらしい。
- グリス切れだけなら → 安全ピン方式で復活する見込みが高い
- ベアリングが摩耗してたら → 交換
まずタダで試せる安全ピン方式をやってみて、ダメなら交換、という順番でいいわけだ。
今回のキーキー音が、ただのグリス切れなのか、ベアリングまで逝ってるのか。これは実際にシールをめくって洗ってみないとわからない。とりあえずやってみる価値はありそうです。
ついでにホイール買い替えも考え始めた
……と、ここまで来て、別の考えが頭をよぎった。
「直すのもいいけど、これを機にホイールごと新しくするのもアリじゃないか?」
CEX7.0はFulcrumのエントリーモデル。単体だと2〜3万円くらいのもので、まあ普通に走れるレベルのホイールです。
ここに手間をかけて直すくらいなら、ワンランク上に乗り換えたほうが幸せかもなぁ、と。
これがいわゆる沼の入り口でした。
選ぶなら「自分でメンテできるホイール」
候補を探すにあたって、いちばん重視したのは「メンテのしやすさ」。
今回のキーキー騒動で、いざというとき自分で手を入れられるかが大事だと痛感したので。
その点でシマノはありがたい。カップ&コーン式のハブを使ってるモデルが多くて、ハブスパナさえあれば自分でオーバーホールできる。消耗したベアリング玉だけ替えることもできる(1袋200〜300円くらい)。
そこで第一候補になったのがShimano Ultegra WH-6800。
重量は前後で約1,553g。CEX7.0(約1,900g)から350gくらい軽くなる計算です。
ただ、正直に書いておくと、350gの軽量化って数字ほど体感できないとそうだ。
バイク全体(8〜9kg)で見れば4%くらいの差だし。
AIにも「軽さより、自分でメンテできることが本当の価値ですよ」と言われて、まあそうだよなぁと。過度な期待はしないほうがいいですね。
メルカリでホイール沼にハマる
そうと決まれば中古探し。
WH-6800は後継のRS500が出てて現行品じゃないぶん、中古の玉数が多くて値段もこなれてる。
相場は前後セットで18,000〜25,000円くらい。
ここからが長かった。メルカリを開いては片っ端からチェックする日々。
17,000円の好条件品はあっという間に売り切れ。20,000円のはスポークに塗装剥がれあり。途中で見かけたWH-RS010は安かったけど、調べたらCEX7.0と重量がほぼ同じで乗り換える意味なし。型番はちゃんと確認しないと痛い目を見ますね。
沼はさらに続く。手持ちの予備にMavicのKsyrium Eliteがあるのを思い出して「これ使えるじゃん!」と喜んだのも束の間、リアが9速世代で今の11速には使えなかった。WH-RS11は重すぎ、WH-6700は11速化に無理がある。チューブラーやら無名カーボンやら、いろいろ見ては「これは違う」の繰り返し。
で、結局あれこれ目移りした挙句、毎回WH-6800に戻ってくるんですよね。「クリンチャー・11速・カップ&コーン」で絞ると、答えは最初から決まってたという。
中古ホイールを買うときのチェックポイント
さんざん見比べてわかった、WH-6800の中古を買うときのチェックポイントをメモしておきます。
- リムの摩耗(ブレーキ面に摩耗インジケーターの溝が残ってるか)
- 振れの有無(出品者に明記してもらうか写真で確認)
- フリーボディの状態(ラチェット音が正常か)
- 前後セットかどうか(前だけ・後だけも多い)
- QR付属かどうか
- そして「クリンチャー・11速対応」であること
スプロケは手持ちのCS-R8000 11-32TがWH-6800にそのまま付くのも確認済み。11速シマノロード対応のフリーボディなので問題なし。
まとめ
たった一回水をかけただけのことが、ハブの分解、シールドベアリングとの出会い、そしてホイール沼へと、思わぬ方向に転がっていった。
でも振り返ってみると、これがけっこう楽しかった。今まで避けてきたハブの中身を自分の目で見て、構造を理解できた。AIに教わりながらとはいえ、初めての分解をやり遂げられたのは確実に経験値になりました。
自転車のメンテって、一か所気になり出すと芋づる式にあちこち気になってくる。ホイールの次はポジション、その次はペダル、シューズ……ときりがない。でもまあ、それが楽しいんですよね。
というわけで、今日もメルカリを眺めてるのでした。
【今回の作業メモ】
・Fulcrum CEX7.0:シールドベアリング式。安全ピンでシールをめくればグリスアップで延命可能。摩耗してたら要交換(専用工具)
・WH-6800:カップ&コーン式。ハブスパナでDIYオーバーホール可能
・中古相場:前後セット18,000〜25,000円(2026年6月時点)
・CS-R8000 11-32T:WH-6800フリーボディに適合確認済み


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