【スーパーカブ】剣山スーパー林道で突然エンジン停止!現場でAIと格闘した一日
投稿日:2025年11月
秋の終わり。空気が澄み、山の色づきが最高潮を迎えるころ。
僕は今年もスーパーカブで、大好きな剣山スーパー林道へ紅葉を見ようと向かいました。
神山町側から木沢へ抜けるルート。荒れた林道を山の中のんびり走り、時おり差し込む木漏れ日。
エンジンの鼓動とともに、冷たい空気に懐かしさを感じながら、紅葉の景色を楽しみながら走っていました。
ところが、トラブルは突然やってきます。
スーパー林道を抜け、少し下った地点でスマホを確認しようと一旦停車。
その瞬間――エンジンがストンと止まりました。
「あれ?」と思いセルを押すも、まったく反応なし。
キックしても火が入る気配はなく、ただ虚しくクランクだけが回る音が響きます。
AIと現場で相談しながら原因を探る
幸いにも電波は通じていたので、その場でチャッピー(ChatGPT)に状況を報告。
「下りでクランクは回るけど、アクセルをひねっても吹かない」と伝えると、
『燃料系か点火系のどちらかが怪しい』というアドバイス。
そこから、まるでリモート整備のような時間が始まりました。
まずは燃料。タンクからキャブレターまでガソリンが届いているか確認。
マイナスドライバーで、ドレンボルトを緩めると、ガソリンはちゃんと流れ出ます。
「燃料は来てる…じゃあ次は火花だ」
プラグを外してチェックするも、現場では火花確認まではできず。
それでもAIの指示をもとに、キャブやコック、ホースなどを一つずつ確認していきました。
全ての作業をスーパーカブC50の純正の車載工具でやれました。最近のスーパーカブには車載工具は付属されてるんですかね?
時間が経つにつれて、スマホのバッテリー残量が気になり始めます。
山の静けさの中、カブのサイドスタンドのそばでしゃがみ込み、画面に映るAIとのやり取りを頼りに何度も何度も試行錯誤。
「クランクは回るけど燃えない」「キャブは詰まってないっぽい」――
そんなメッセージを打ちながら、ひとりで林道に取り残された現実を少しずつ受け入れていきました。
日が暮れて、途方に暮れる
いつの間にか太陽は山の向こうに沈み、あたりは急に冷え込みます。
チェックしているうちに日が暮れ、林道は完全な闇。
途方に暮れながら、タクシーを手配しようと電話するも、どこも「その場所までは行けません」との返答。
高齢化社会の波が押し寄せてると感じました。平成の頃の人手が豊富でなんでも対応できていたような世の中ではなくなったのだと…
近くに宿もなく、静寂と寒気がじわじわと体を包みました。
それでも諦めきれず、スマホのライトで周囲を照らしながら最後の確認。
けれどカブは沈黙したまま。
心細さと、どうしようもない無力感に包まれた瞬間でした。
最後の手段として、友人に連絡してお迎えを依頼。
事情を話すと、「えらいとこ行っとんな…!」と半ば呆れながらも、夜遅くに迎えに来てくれました。
友人がわかるところまで歩くことにしました。待ち時間真っ暗な中にじっとしてるよりいいと思いました。
が、手元にはライトはなくて、スマホのLEDライトのみがたより。
こういうのがあればいいなぁと思いました。
スマホでYouTubeラジオをスピーカで鳴らしながら歩きました。
バッテリーの持ちが心配でしたが何とかお迎えが来るまで持ちました。
おかげで野宿は免れたものの、愛車カブは林道に置き去り。
その帰り道の車窓から見えた満天の星が、少しだけ慰めてくれた気がします。
AIとの整備――まるで相棒のように
現場でAIに相談しながら原因を追うという経験は初めてでした。
「燃料を見て」「キャブを緩めて」「次は点火だ」と淡々と進む対話が、
まるで林道の中で一緒に考えてくれている相棒のように感じました。
機械相手のはずが、不思議と人間らしい温かさがあったのです。
次回予告:カブ救出編へ
放置したまま帰宅することになったカブ。
次回は、再び林道へ戻って「救出作戦」を決行!
いったい何が原因だったのか、そして無事にエンジンはかかるのか。
どうぞお楽しみに。
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