機械式腕時計の魅力にハマって手に入れたゼニスのエル・プリメロ。しかしオーバーホール代の高さと、自分の中で機械式時計への興味が薄れてきたことをきっかけに、売却を決意しました。
3社に査定を依頼した結果、最安20万円〜最高28万円と、8万円もの差が出ました。この記事では、実際のやり取りと金額を包み隠さず公開します。これから時計を売ろうとしている方の参考になれば幸いです。
売却した時計:ゼニス グランドクラス エル・プリメロ
| モデル名 | ゼニス グランドクラス エル・プリメロ |
|---|---|
| 型番 | 03.0520.4002/21.C492 |
| ムーブメント | 自動巻き Cal.4002(COSC認定クロノメーター) |
| ケース径 | 44mm(ステンレススチール) |
| 防水 | 50m |
| 機能 | クロノグラフ、デイト表示、シースルーバック |
| 文字盤 | ブラック / アラビアインデックス |
| 製造年 | 2002年(COSC証明書の日付: 2002年6月27日) |
| 付属品 | 純正BOX、COSC歩度証明書(番号一致)、冊子 |
| 状態 | 針に劣化あり(夜光塗料の経年変化) |
エル・プリメロは1969年に誕生した世界初の自動巻きクロノグラフムーブメントで、毎時36,000振動のハイビートが特徴。50年以上経った今でもゼニスの心臓部として現役で使われている名機です。
このグランドクラスはエル・プリメロ搭載の44mmケースで、裏蓋はシースルーバック仕様。ムーブメントの美しい仕上げを楽しめるモデルです。
売ろうと思った理由
正直に言えば、理由は2つ。
1つ目は、オーバーホール代が高すぎること。エル・プリメロはクロノグラフの機構が複雑で、メーカーに出すと10万円前後。街の時計屋でも5〜7万円はかかります。数年おきにこの出費が発生すると思うと、使わない時計に維持費をかけ続ける意味があるのかと考えてしまいました。
2つ目は、自分の中で機械式腕時計への興味が下がったこと。買った当時は毎日のように着けていましたが、スマートウォッチの便利さに慣れてしまい、気づけばケースに入れっぱなしの日が続いていました。使わない時計は劣化するだけ。それなら価値があるうちに手放そうと決めました。
3社に査定を依頼した結果
「1社だけで決めたら損する」と思い、3社に査定を依頼しました。すべて宅配またはオンライン査定です。徳島在住なので、東京の店舗に持ち込むという選択肢はありません。
【1社目】A社:約20万円
最初に査定を依頼した店の結果は約20万円。3社の中で最も安い金額でした。
正直、もっと高いと思っていたので「こんなものか…」と少し落ち込みました。ただ、この時点で「やっぱり複数社に出さないとダメだ」と確信。結果的にこの判断が8万円の差を生みました。
【2社目】B社:23万円 → 断ったら25万円に
次にB社に査定を依頼。結果は約23万円。A社より3万円高い。
ただ、ここからが問題でした。23万円で断りを入れたところ、「それなら25万円でどうですか」と金額を上げてきたのです。
普通に考えて、これはおかしい。最初から25万円の価値があると分かっていたなら、なぜ23万円を提示したのか。つまり最初の提示額は「この金額で売ってくれたらラッキー」という値付けだったということです。
断ったら上がる査定額は、信用できません。後出しで金額を吊り上げる店は、最初から正直な査定をしていないということ。この体験でB社への信頼は一気に下がりました。
【3社目】宝石広場:28万円(MAX)
最後に宝石広場(東京・渋谷の時計専門店)に宅配買取を依頼。時計を郵送して、到着後すぐにメールで査定結果が届きました。
品名:ゼニス グランドクラスエルプリメロ 03.0520.4002/21.C492
査定額:28万円(針に劣化がある為)
3社で最高額の28万円。しかも減額理由(針の劣化)を明確に提示してくれました。
ダメもとで「もう一声どうにかなりませんか?」と交渉しましたが、「修理費を考えると28万円がMAXです」ときっぱり。
ここがB社との決定的な違いです。交渉しても金額が動かない=最初から正直な上限額を提示しているということ。断ったら上がる査定と、交渉しても動かない査定。信頼できるのは明らかに後者です。
3社比較まとめ
| 査定順 | 店名 | 査定額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1社目 | A社 | 約20万円 | 最安。他社との差に驚いた |
| 2社目 | B社 | 23万円→25万円 | 断ったら値上げ。不信感 |
| 3社目 | 宝石広場 | 28万円 | 最高額。交渉不可=正直な上限 |
最安と最高で8万円の差。1社で決めていたら、その8万円をみすみす失うところでした。
宝石広場での売却手続きの流れ
28万円で納得し、宝石広場で売却を決めました。手続きは驚くほどシンプルで、すべてメールで完結しました。
実際のタイムライン
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 8月26日 | 宝石広場に宅配買取を申込み、時計を発送 |
| 8月31日 | 到着・査定完了。メールで「28万円(針に劣化がある為)」と連絡 |
| 8月31日 | 「もう一声」と交渉 → 「28万円がMAX」と返答 |
| 9月1日 | 28万円を承諾。手続き開始 |
| 9月2日 | マイナンバーカードで本人確認+振込先口座を送付 |
| 9月2日 | 宝石広場から28万円の振込完了 |
発送から振込完了まで約1週間。査定結果の連絡も早く、承諾後は翌日に振込という迅速さでした。地方在住でもまったく問題なし。
必要だったもの
- 本人確認書類(マイナンバーカードまたは免許証)→ Web上で登録
- 振込先の銀行口座情報(本人名義のみ)
古物営業法の関係で本人確認は必須ですが、オンラインで完結するので手間はありませんでした。
今回の売却で学んだ3つの教訓
教訓1:最低3社には査定を出せ
1社目の20万円で決めていたら、8万円損していました。「めんどくさいから1社でいいや」は最大の敵。写真を撮ってメールやLINEで送るだけなので、手間は大したことありません。
教訓2:断ったら上がる査定額は信用するな
B社の23万→25万円の件が象徴的です。最初の提示額は「この値段で売ってくれたらラッキー」というテスト価格。正直な店は最初から上限を出すので、交渉しても動きません。金額が動く店は、まだ余力を隠している可能性があります。
教訓3:付属品は絶対に揃えて出せ
今回、純正BOX・COSC歩度証明書(ムーブメント番号一致)・冊子のフルセットで出したことが、査定額に大きく影響したと思います。特にCOSC証明書は、そのムーブメント個体が精度検定に合格した証明。番号が一致していることで「この時計とこの書類が確実にセットである」と証明でき、買取側の安心感が段違いです。
箱や書類を捨ててしまっている方は、今後は絶対に保管しておいてください。数万円の差になります。
宅配買取を利用する際の注意点
発送前にやっておくこと
- 全方向の写真を日付入りで撮影(正面・裏蓋・サイド・傷の部分・付属品一式)
- シリアル番号・型番がわかる写真を必ず撮る(すり替えトラブル防止)
- 動画でクロノグラフの動作確認を記録しておく
発送時の注意
- 店舗が用意する宅配キットを利用する(無料の店が多い)
- 補償額の上限を確認する(30万円超の時計は要注意)
- 査定額に納得できなければ返送可能か・送料はどちらが負担かを事前確認
絶対にやってはいけないこと
- 研磨やケース磨き(ヴィンテージ・中古時計は未研磨のほうが評価が高い場合がある)
- 自分でのムーブメント清掃(素人が触ると傷がつき、かえって減額される)
- リューズの過度な操作(無理に回すと破損リスクあり)
まとめ:時計を売るなら「複数査定」と「正直な店」
ゼニス グランドクラス エル・プリメロ(03.0520.4002)を3社に査定依頼し、最終的に宝石広場で28万円で売却しました。
最安20万円と最高28万円の差は8万円。この差は「複数社に査定を出す手間」だけで埋まります。所要時間は写真を撮ってメールを送る数十分程度。8万円の時給と考えれば、やらない理由がありません。
そして、査定額以上に大切なのは「その店が最初から正直な金額を出しているかどうか」。断ったら上がる査定は、信頼の欠如そのもの。交渉しても動かない査定こそ、誠実な評価だと今回の体験で実感しました。
オーバーホール代が気になって使わなくなった機械式時計が眠っている方は、まず複数社に写真を送ってみてください。想像以上の金額が返ってくるかもしれません。




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